俺たちはいつものようにレオンでコーヒーを飲みながら談笑していた。
ことさら話題と言えば、先日あわただしく行われたMCsisterの撮影の話題だった。
俺たちは白いビュイックを囲みながら思いも居にポーズを決め撮影に臨んだ。
クールスのメンバーにとっての初になる撮影だからメンバー一人一人
それはそれは意気込みが違いバッチリと決めて撮影に臨んだのだった。
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俺たちクールスは暴走族じゃないんだよ
そんなことを話していたら、入口の方で大きな声が聞こえてきた。
「店のわきにとめてあるバイクは君たちのか?」と二人の警官の姿。
クールスリーダー舘ひろしが答える。
「はい、僕たちのバイクですけど・・・」
「通行人の邪魔になるから速やかにどかしなさい」
そんなやり取りをしていると店の奥からレオンの女将が出てきて
「お巡りさん。本当にこの人たちには困っているんですよ。
いつもいつもここでたむろしていて、こんな暴走族の人たちが居るもんだから
一般のお客さんが入ってこられないんですよ」と。
おいおい待てよ。「俺たちはバイクチームで暴走族じゃねんだ」と思っていた。
しかし、レオンの女将と警察官のやり取りを聞いていると
俺たちを完全に暴走族と一緒にしているし、軽蔑をしているのが良く分かった。
俺はこのやり取りを聞いていてホントに悔しく思ったことを思い出していた。
あぁーそう言えば、こんなこともあったな~
舘ひろし(大将)とターベと歩いていた時だった。
後ろから呼びとめられて二人のお巡りさんから職質をされたのだった。
「君たちはここで何をしているんだ!」と。
何をしているんだって言われてもただ歩いているだけで、何を答えればよいのか
分からない状態だった。
しかし、大将が即対応をした。
「ちょっとこの先の・・・」と言いかけたところで違う警察官が
「なにをしに行くんだ!」と。
まるで尋問をしているような口調だ。
次に出てきた質問ときたら「君たちの住所氏名を教えなさい」だった。
これにはさすがの俺も切れそうになった。
しかし、大将はその質問に素直に答えている。俺は大将に従うしかないと思い
答えるしかなかった。ターベもいやいや答えてるのが見て取れた。
今のレオンで起きている光景を見ていてあの時のことが思い出された。
「いい加減にしてくれ、俺たちクールスは暴走族じゃねんだ」と心の中で叫んでいた。
日ごろからレオンではたまり場としてクールスのメンバーはここでお茶をしていた。
日曜日などは朝からレオンでお茶をしてお昼ごろになるとスプレンドールに流れるのが
常になっていた。
クールスのメンバー達は平日では各々学生だっり仕事を持っていたので、
それが終わってからここレオンに来るのが日課になっていた。
今、俺の目の前で行われている警察官と女将のやり取りは、俺たちの身も心も
粉砕して亡きものにしてしまうほどの力を持っていた。
それ以来、俺たちはレオンにはいかず、スプレンドールやカフェドロペを
集合場所にするのであった。
俺の友達に東北連合という暴走族の2代目総長をしている鈴木康之が居る。
彼が総長をしている東北連合という暴走族は3000人のメンバーを有し、
その勢力は福島県郡山市を中心に石川県や山形県、そして遠くは東京にまで
その支部があり、勢力は計り知れないほどのものとなっていた。
彼らが普段からやっていることと言えば、暴走行為を繰り返し
勢力争いで、ほかの暴走族とすぐに喧嘩になり、けが人が出てしまう。
その喧嘩を取り締まるために出動した警察とはいつも追われ追われつしている。
メンバーの中には警察の執拗な追っかけに負け、捕まってきつい説教の挙句
グループを脱退していくメンバーも多くいたのであった。
暴走族は特攻服というつなぎを着て、暴走行為を繰り返し一般の通行車両に迷惑がかかる。
しかし、そんな迷惑など関係なく彼らは自分たちの主張を爆音とともに
街中にぶちまけていくのである。
繁華街はもちろんのこと、住宅街や人里離れた村にまで出没し爆音をまき散らしてい行く。
迷惑行為を注意をしようものなら、注意をした一般人を袋叩きにしてしまう。
そんな暴走行為をやっている連中を暴走族というのである。
そして暴走族のメンバー達は20歳前には自然に卒業するのが習わしになっているのである。
バイクチーム・クールスと暴走族・東北連合の違いとは
ここでバイクチームクールスと暴走族東北連合とを比べてみることにしよう。
クールスは「カッコ良く風を切って走れればそれだけで良い」ということが
テーマであって人に迷惑行為をすることではない。
一方、暴走族の東北連合はと言うと
「爆音をまき散らして俺たちの存在を世間に知らしめる」ということ。
特攻服を着てグループ名の入った旗をなびかせながら道路交通法を無視し、
赤信号などは無視をし、蛇行運転をして一般車両の邪魔をするなどなど
敢えて、迷惑行為をして歩くのが暴走族。
バイクチームと暴走族の違いという観点で考えた場合にはバイクチームは
「走ることを楽しむ」、そして暴走族は「人に迷惑をかけるのを楽しむ」というような
括りになるのではなかろうか・・・
これはあくまでも僕の見解に過ぎないのだけれども、あなたはどう思いますか?
それにしてもバイクチームクールスは一般社会からは
「暴走族として見られていた」というのが実情だったのです。
だからバンドとしてデビューしたCOOLSの音楽性もなかなか評価されなかったのです。
クールスリーダー舘ひろしがグループを脱退する時にアルバムBe a good boyの中で
バイクチームとして見られず暴走族として扱われたことについて悔しさを吐露しています
その時の悔しさがあったからこそ、その後の俳優人生もやっていけたのでしょうか?
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