クールスピッピとバッドエンジェルス遠藤夏輝の再会

クールス
スポンサーリンク

僕のブログでは1970年代、暴走像族が群雄割拠していた時代にその出で立ちのカッコ良さと話題性で時代の寵児へと上り詰め、一時代を築き上げたバイクチームクールスについて史実に忠実にお届けしております。

僕の記事の特徴はクールスのメンバーに起きた様々な出来事を分かりやすく書いている点です。

クールスの存在が鼻につき、潰しに行くことになったルート20カークラブ3代目総長・遠藤夏輝は舘ひろしが率いるクールスに代々木公園で対峙した。
圧倒的なカリスマ的なオーラに包まれた舘ひろしを前にしたときに、その威圧感と眼光の鋭さから、直立不動になってしまう。

遠藤夏輝はその時「もう暴走族の時代じゃね~」と感じたという。

以来、暴走族の総長を辞し「クールスの舎弟になるバイクチームバッドエンジェルス」の設立に向けて動き出すことになる。

この記事でお届けするのは代々木公園以来クールスのメンバーに会っていなかった遠藤夏輝が偶然にもピッピこと水口晴幸と再会を果たし、その後クールスのコンサートに招待された時のことについてお届けします。

この記事を見ることで当時のクールスのメンバーと舘ひろしとの関係が分かるようになるはずです。

なので、往年のクールスファンはもとよりクールスがちょっと気になっているあなたにも大変有益な情報になっていると思いますよ。

時間の許す限り見てもらえればなと思います。

スポンサーリンク

遠藤夏輝に運命的なピッピとの再会が訪れる

当時俺はガソリンスタンドでバイトをしていた。

代官山にある営業所では日中働き、週に3日間だけ千駄ヶ谷の営業所で働いていた。

千駄ヶ谷で働いていた時にはいつも大塚君というやつと組むことが多かった。

大塚君は口数が少なく、物足りない奴だったけどいい奴で俺は好きだった。

ある日のこと、俺はムカつき手を上げる寸前だった。

客の足が途切れ、俺と大塚君は休憩所で腰を下ろし休んでいた。

「遠藤君、何かあったの?」と大塚君。

「なに、何でもないよ」と。

「何でもないわけ無いよ。さっきから独り言であの野郎、頭きた」って言ってるし。

「あ~そうか。悪りい悪りい。一人がと言っていたか?」

「うん、独り言言っていたよ。一体どうしたんだよ?」

「さっきの客に頭来ていたんだよ。そいつさ、金払うときに一万円札を投げてよこしたんだよ。普通は手に渡すか、置くだろう。それが投げたんだよ。

ほれ、カネをくれてやるから拾えよ。みたいな感じでさ~

芸能人か何だか知らないけど、ぶっ飛ばしたくなったけど堪えたんだよ」と。

「遠藤君、良く堪えたね~ いろんな客がいるからね」と。

人を気遣ってくれる大塚君が良い奴だなと改めて思えた瞬間だった。

俺達は客足が途絶えたので、のんびりしていた。

すると、2気筒特有なエキゾーストが入ってきた。

「あ、これはW1だなと俺は直感した」

入ってきたW1から降りてきた客がヘルメットを外した瞬間。

「あ!ピッピさんじゃないですか!?」

「あれ、お前は遠藤か!?」と。

俺とピッピさんは代々木公園以来の再会であった。

「何だ、遠藤。ここでバイトしているのか?」と。

「週に3回だけ夜勤でここで働いています。昼間は代官山の方で働いているんですよ。

ピッピさんはよくここには来るんですか?」と。

「ああ~よく来るよ。家がすぐそばだからな~」

「そっすか~ 時間があったら休んで行きませんか?」と誘ってみる。

「おお~そうだな。ちょっと話していくか」

気を使って大塚君は来店してくる客の対応をしてくれている。

幸いに一人でも対応できる数だったので俺はピッピさんと話を続けることができた。

俺は対面に座っているピッピさんに緊張をしていた。

遠藤夏輝はピッピにバッドエンジェルスのことを話す

「なー遠藤、さっきから緊張しているみたいだけど俺には緊張なんかしなくていいぞ。もっとフランクに接してくれよ。」

「はい、わかりました」と。

「なんか、噂に聞いたけどお前暴走族辞めたそうじゃないか?」

「はい、もう大分前に辞めて今はクールスと同じバイクチームをやっています」

「へーそうなんだ。どんなバイクチームなんだよ?」と。

「はい、バッドエンジェルスといいます」と言いながらハンガー掛けてあったジージャンを見せた。

「蝙蝠のバットと悪のバッドを掛け合わせたのか?」

「はい、そうです。クールスのチームカラーが黒だったんで俺たちはチームカラーを赤にしました」

「へー赤か、赤っていいよな」

「でも、マチャミさんには消防車って言われました」

「マチャミに会ったのか?」

「はい、カフェドロペでたむろしていたら偶然にも岩城さんとマチャミさんと後知らない人が一人と入ってきたんです」

「滉ちゃんは元気にしていたか?」

「はい、買ったばかりのハーレーのFLHに乗っていました」

「そうか、元気でやっているんならそれでいいんだ。。。」と。

何かピッピさんは滉ちゃんに会っていないんだなーと思った。

「遠藤、今度クールスが芝の郵便貯金ホールでコンサートをするからみんな連れて遊びに来い。メンバーに紹介してやる。代々木公園以来だろう。大将にも会ったらどうだ」と。

「はい、わかりました。今度遊びに行かせてもらいます」と。

ピッピさんと初めて話したけど、本当にフランクで優しい人っている感じがした。

人の立場を考えてくれて、人のことが慮れる人っていう感じがした。

いつの間にか、さっきの嫌な客のことなどどこかへと吹っ飛んでいた。

「ジャーな。遠藤今度また会おうぜ」と言い残しピッピさんは去って行った。

この時にはまだ遠藤夏輝はクールス内で起きていることを知る由も無かった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました