ルート20遠藤夏輝の葛藤|クールス岩城滉一が遠藤に言った言葉とは

クールス
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このブログでは激動の時代と言われた1970年をそのカッコ良さと話題性で

あっという間に若者の間で知られるようになり、暴走族にまでその影響を与える存在に

なった大人のバイクチームクールスについてご紹介しています。

このブログの特徴は昔懐かし写真の羅列だったり、バンドCOOLSの楽曲紹介記事ではなく

クールスに起きた出来事を史実に忠実に情報としてまとめ上げてご紹介している点です。

クールスの情報と言うと今から半世紀違い昔のことなので、メンバーの出した書籍や

SNSなどの記事、そしてインタビューなどの記事からの情報を参考にするしかありませんでした。

しかし、ありとあらゆる情報源から情報を抽出し、一つのテーマごとに

原稿用紙5~6枚の情報にまとめ上げお届けしているのです。

なので、クールスの情報を知りたいあなたには僕のブログは大変重宝するものになるはずです。

なぜなら、記事ごとに一つにテーマを絞ってお届けしているので見るだけで纏まった

情報が入手できるからです。

今回この記事でお伝えするのはグラス事件を取り扱った遠藤夏輝さんの葛藤について

知っていただきたいので記事にして見ました。

この記事を見ることで、クールスの真実を書くことへのこだわりと舘ひろしさんや

岩城滉一さんへの気遣いが分かるはずです。そして何より、遠藤夏輝さんの心の葛藤が

分かるともいます。

なので、最後まで見てもらえればなと思います。

それでは本題に入って行きましょう。

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遠藤夏輝は総番長であり風紀委員長からのバッドエンジェルスへ

 

遠藤夏輝は劇作家であり、脚本家である。

記憶に新しいところでは斎藤工が、2012年に主演を務めた不良アクション映画、

『不良少年3000人の総番』を脚本から監督まで務めた御仁である。

この映画は東京工業高等学校3000人をまとめ上げた総番長遠藤夏輝の自伝的な映画なのである。

1970年代、昭和40年代の東京では不良、喧嘩に強い高校で名を知られていたのは

何て言っても朝鮮高校だった。

近くにはクールスの岩城滉一さんの出身高校でもある日大鶴ケ丘高校があり、国士舘高校

帝京高校があった。これらの高校では不良グループが番長グループを形成しており、

ちょっとしたことでも喧嘩という実力行使を仕掛けてきたのである。

そんな中でも朝鮮高校(朝高)は飛びぬけて実力があり、武闘派の高校からも恐れられていた。

そんな時代背景の中で、マンモス高校日本工業高校で総番長を務め尚且つ風紀委員長まで

まかされるという前代未聞そして、前人未到の快挙を成し遂げた一人の漢がいた。

その漢こそ高校卒業後、ルート20カークラブ3代目総長となった遠藤夏輝だったのである。

ご存知の人もいるかと思うが、遠藤夏輝とクールスの接点というのは代々木公園に

クールスを潰すべく300台のメンバーと喧嘩を売りに行った遠藤夏輝が

クールスの大人のカッコ良さに圧倒され、潰すどころか一瞬にしてクールスに

魅了されてしまったという「ミイラ取りがミイラになった」ことがその始まりであった。

以来、遠藤夏輝はクールスにあこがれを抱き、ついにはルート20カークラブの総長を辞してまで

クールスを模したバイクチームを作ろうと決心することになる。

そのバイクチームこそ、後に「赤のクールス」と呼ばれるほどのバイクチームになった

バッドエンジェルスなのである。

ルート20カークラブを辞した遠藤夏輝は1年半という長きにわたり暗中模索状態が続くも

初志貫徹、思いを貫き通し赤の軍団、バッドエンジェルスを結成させた。

その後はクールスがキャロルラストライブを護衛したようにバッドエンジェルスは

バンドCOOLSの親衛隊として公私ともにサポートするのであった。

バンドで忙しくなって手薄になった原宿の街をクールスの代わりとしてバッドエンジェルスがそのカッコ良さを披露することになる。

岩城滉一、そして舘ひろしとの関係はその後も続くことになり現在に至っているという。

原宿ブルースカイヘブン執筆の際もお二人には目を通していただいているという。

ちょっと前置きが長くなりすぎてしまったが、

クールス最大の汚点と言ってもいいほどのGRASS事件を発端にして舘ひろしとメンバーとの 間に亀裂が生じ始めることになる。

バッドエンジェルスは岩城滉一と舘ひろしから舎弟として認められ、何時しか密接な関係となり同じ釜の飯を食うくらいの関係になっていたという。

だからこそ、遠藤夏輝はクールスに起きた出来事をオンタイムで見ていた生き証人。

【真実のクールス】が遠藤夏輝に重くのしかかる

 

著書原宿ブルースカイヘブンの中で真実を書くことが本当に良いことなのか、それとも書いてはいけない部分なのか遠藤夏輝は迷うことになる。

その時の様子は遠藤夏輝さんのブログを見るとよくわかる。

ここで遠藤夏輝さんのブログを参照することにする。

先日のアメンバー限定記事に、クールスの真実ということを書

きましたが、みなさんから、やはりクールスはカッコ良いままで

ありつづけて欲しい。というコメントを多くいただきました。

真実を知りたいと言われたらどうしようかと思いましたが、みな

さんはさすがです。真実を知ったからって、誰も喜ばないし、

良い気持ちになどならないのです。

『原宿ブルースカイヘブン』の落としどころはどうするか、俺は

悩みに悩みました。真実を書けば、盛り上がるかも知れないけ

ど、傷つく者も出てくる。それをして、何が生まれるのだろうか。

確かに、本を出したあと、賛否両論があって、中途半端な内容

だと、指摘もされました。しかし、もっと具体的にありのままを書

いたからって、それで満足するのだろうか。いや、本を読み終わ

ったあと、嫌な気分になっただろう、と、今でも俺はそう思ってい

ます。そこで、落としどころは、と考えたとき、クールスの男と男の友情、

そして絆、恋愛。これに集約しようと考えました。

グラス事件を発端に、不協和音が発生する。その裏にはまだ真

実があるにせよ、そこ止まりにしよう。

そして、ヤクザとのトラブルを終盤にもってこよう、と、決めました。

では、ヤクザとのトラブルに他のメンバーな何故、来なかったのか。

それは、今書いている『原宿バッドエンジェルス』で、真実が

明かされます。そこにも、もう1つのドラマ、友情があったのです。

このようにつづっている遠藤夏輝さん。

執筆にあたって岩城滉一さんは「なあ、遠藤 お前が真実を書けばお前はそいつの一生を背負うことになるんだ」と言われたそうです。

また舘さんには「お前のことは信じているからお前が書きたいのであれば書けばいいし、
俺はそれだけだ」とおっしゃっていたどうです。

悩みに悩んだ遠藤さんがとった結論は「真実は書かない」ということだったようです。

ということで、「クールスの真実」を書けなかった遠藤夏輝さんの葛藤についてお届けしました。

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